県政散歩(1716号)


 例年より寒波の訪れが早く、本県の山間地以外でも朝晩は零下に達するなど、寒い師走になりました。ノロウイルスやインフルエンザも流行の兆しを見せています。今年もあと僅か、体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

 本紙が皆さんのお手元に届く頃には、衆議院選挙も終わり、新しい内閣が造られるか、その過程にあると思います。結局、一票の格差是正は行われないまま衆議院は解散されました。自分達に都合の良いことはそそくさと決めて、都合の悪いことは後回しにする、これで決める政治とは良く言ったものです。

 今回の選挙では候補者を立てた政党が14もあり、判りにくいという話も聞きますが、有権者から見れば選択肢が多くなったという見方も出来ます。政党乱立で政権が安定しないということも言われます。前回(2009年)は民自公で全体の93%の議席を占めました。その前も91%です。しかし、両方ともその後の政権運営は有権者の望むものと異なり、政権も当初を除き安定しませんでした。一義的には、公約さえ守らず、離合集散を繰り返す政治家の責任ですが、多様な民意を無理矢理二大勢力に押し込もうとする二大政党制の考えとそれに基づく現行選挙制度にも問題があります。

 新しい内閣には、様々な課題が待ちかまえていますが、民意が反映される制度作りが望まれます。

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