県政散歩(1712号)


散歩の様子

 ようやく涼しくなったと思ったら、あっという間に少し寒いくらいの気候になってきました。ここ数年の同じような傾向が続いていて、春物や秋物の出番がどんどん短くなっています

 各方面で大きな反発を受けている「神奈川県緊急財政対策案」知事の記者会見では、この2年間の1600億円の財源不足がことさら強調されています。これに、県有施設の原則全廃、補助金の見直しの財政対策案が絡んだやり取りが続きました

 驚くことに、その中で記者側からは「神奈川臨調」の報告を元にして、知事方針は緩いというような発言が出ています。一方で、市町村・県民・議会からは、施設や補助金の存続を求める訴えが寄せられています。「神奈川臨調」の内容、1600億円の財源不足のからくりといった問題点には一切触れず、臨調方針をどんどん進めるべしとする発言には、県民や市町村などの現場が置かれている状況を全く無視しています

 しかし、もとはと言えば、ことさら1600億円の財源不足を強調し、県有施設全廃・補助金廃止などの方針をマスコミ受けしそうな形でアナウンスしてきた結果としてのやり取りであり、自らが招いた事態です

 いい加減、中身はさておいて、トップダウンはすべて正義といわんばかりのトップダウン信仰も見直すべきです。

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