現代人を癒すツボ-攅竹(さんちく)
今回は古来から目に良いと言い伝えられてきたツボ、攅竹(さんちく)をご紹介します。
攅竹の「竹」は、竹の杖のことで、竹杖を使わなければ歩けないほど目の悪い人に効くということから名付けられたといいます。
ツボを刺激することで、疲れ目やドライアイ、まぶたの炎症、眼圧上昇など、目の諸症状に効果があります。
パソコン画面を見続けることが多い人は、自覚症状がなくても、ツボ刺激を心がけると眼病予防になります。
また頭痛や鼻づまりにも効果を発揮します。 ツボの場所は、左右の眉頭の内側にあるくぼみです。
人さし指を当てて上下に動かすと、細い筋があるので分かりやすいです。
両手の中指を立てて軽く指圧してください。あまり強く刺激しないように注意しましょう。
攅竹のツボは、禁灸穴と呼ばれ、お灸はできません。
攅竹がある経絡は、東洋医学でいうところの膀胱(ぼうこう)経。膀胱経には126のツボがあります。目頭と鼻柱の間にある「清明(せいめい)」から足の小指まで全身を巡っている最大かつ重要な経絡です。
(鍼灸師:伊藤直子)
2012年10月3日