県政散歩(1709)
これはもう、なんでもありか。横浜市大都市自治研究会が今年春にだした提言。県の施設の内横浜市内のすべてを移管して携わる職員1200人を削減するという。横浜市が道州制移行後にそれとは独立して特別自治市をつくりこれに対応した行革効果を言った数字だ。知事はこれに対して机上の空論「県庁を横浜市から出ていけというのか」と切り捨て、返す刀で「神奈川独立国構想」を披露して牽制したのは記憶に新しい。
子供の喧嘩のようにも映る舌戦の後に突然「大人の対応」に打って出た。両首長は互いの方向は矛盾しない、道州制の流れの中で十分に調整できる、としたのだ。
両者に共通するのは、西の橋下を意識して徹底した公務員いじめをテコに行革を劇的なまでに進めることだろう。県の仕事を吸収しても人を増やさない横浜、県の施設そのものを全廃して自滅へのカウントダウンを行おうとする黒岩知事。「言ってみて」まわりの反応をみてから微妙に自らの立位置を変化させるのも橋下譲りだろう。
しかし「特別自治市」も「神奈川州」も県民の圧倒的な支持はない。。大阪のような熱狂的な支持は無いが、危機感を感じるのはコラム子だけだろうか。自治制度を破壊していく横浜と神奈川。子供の喧嘩では済まされない危険を住民に迫っている。
2012年12月20日