県政散歩（1706）

　梅雨空が続き、傘の手放せない日が続きます。気温の上昇も今年はややゆっくりで、比較的しのぎやすい日が続いていますが、これから２度目の節電の夏がやってきます。

　政府は電力不足を理由に強引に大飯原発の再稼働を実施しました。国民の生活を守ることを強調していますが、福島第一原発事故の原因究明も不十分なまま、原子力規制委員会の設置もようやく決まったところです。数万もの人が集まった首相官邸前の抗議行動も「おおきな音だね」と流す野田首相は本当に国民の生活を考えているのか、大いに疑問です。

　国民の生活と言えば、消費税増税も衆議院を通過し、対応を巡って与党民主党は分裂です。繰り返される政局睨みの国会の動きにはうんざりですが、この間の異様な大手マスコミの消費税増税賛成の大合唱や選挙公約を投げ捨てても、消費税増税することが責任を果たすことかのごとくの論調にもあきれ返ります。

　増税の使い道についても、具体的中身は何も決まっていません。状況に応じて、公約も投げ捨てていいのなら、それすら反故にすることも可能です。そもそも前回の５％増税後は当年度を除き、総税収は３％時代を超えたことはありません。負担は増え税収は上がらないという増税は止めるべきです。

2012年9月20日